2017年06月12日

128 自己防衛術 性犯罪厳罰化の刑法改正案可決と詩織さん事件

 こんばんは。お元気でしょうか。またしても久しぶりの本来の記事です。

 2017年6月8日に衆議院本会議で性犯罪を厳罰化する刑法改正案が可決されました。しかし、参議院の審議が共謀罪先行ということで、会期延長があっても成立が危ぶまれています。私は当然先に審議すべきだと確信しています。

 さて、今回の記事では改正の要点をまず整理し、その後で詩織さんの事件を通じて、問題点を探って行きます。


(刑法改正案の骨子:性犯罪)

177条(強制性交等)

13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

(要点)

1、罪名を強制性交等の罪 とした

2、対象の拡大(男女を問わずとした)

3、 従来は性交のみだった行為の内容の拡大(性交、肛門性交又は口腔性交)

4、 有期懲役の下限年数の引き上げ(3年→5年)



179条(監護者わいせつ及び監護者性交等:新設)

18歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じてわいせつな行為をした者は、第176条(強制わいせつ罪)の例による。

2 18歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じて性交等をした者は、第177条(強制性交等)の例による。

(要点)

 従来児童福祉法によってしか処罰できなかった、18歳未満の者に対しその者を現に監護する者による、暴行又は脅迫の事実が認められない場合の強制性交等も刑法の対象となった。


180条(親告罪)の削除

(要点)
 性犯罪は非親告罪となり、告訴しなくても強制捜査が始まり、犯人が検挙され、立件されれば、刑事裁判にかけられる。


 以上、110年ぶりと言われる性犯罪を厳罰化する刑法改正の要点をまとめて見ましたが、理解は大丈夫だったでしょうか。

 一見大きな進歩のように見える、性犯罪を厳罰化する刑法改正ですが、あまりに遅すぎた点、罪名の不正、範囲の限定、犯罪減少への実効性などについての異論や批判が多くあります。それらについて詳細に語ることの必要性も感じますが、今回は予告通り今も問題になっている詩織さんの事件を題材にして、今回の刑法改正の問題点に切り込んでみたいと思います。


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posted by 自己防衛術マスター at 22:15| Comment(0) | 自己防衛術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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